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吉報?
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「エイダ様、ご報告が。」
「…どうしたの」
夜中、メイド2人が突然エイダの部屋を訪れたので、エイダは怪訝そうな顔で扉を開けて出てきた。
「おやすみ中申し訳ありません…ただ、ユーリが今回の監禁をアーサー様のご命令だと思っているということをどうしてもお伝えしておきたくて……」
「…あら…そう…、好都合じゃない。あの奴隷、アーサーには従順だったようだし…大人しく言うことを聞きそうね。」
「はい、与えた食事も摂っておりました…なんら問題ありません。」
「良くやってくれたわ。ありがとう。」
これで終わり?とでも言うような視線を向けてきたエイダに、もう一人のメイドがやっと話しかける。
「はい、…それで、その…エイダ様の計画をもう少し詳しく教えていただけませんか?我々が動くのに…少々わからないことが多すぎて……」
伺うように見上げてきたメイドをジッと見つめて、エイダは重い口を開けた。
「……ま、簡単に言うとあの奴隷の裏切りに見せるのよ。」
そこで言葉を濁したエイダに、メイドは続きを急かすように少しだけにじり寄る。
「…、…と、いうのは………」
「……数日監禁したあと、憔悴したらアレをここの城の庭に捨てるのよ。そしてそれを私が見つけてアーサーに言う…アーサーにあの奴隷が”逃げたしたが行くあてもなく帰ってきた”と思わせるのよ。」
「…………………」
「………まぁ、全てがそう上手く行くとは限らないわ……例えば…あなた達の裏切りだって考えられるじゃない。」
「「…!」」
エイダがメイド達に計画を言わなかったのはこういうことだ。
頭の回るエイダは、最初から2人が裏切ったときのことも見越して考えてあった。
「だから、計画をバラしたくなかったんだけど……まぁいいわ、あなた達のことは信じてあげる。」
「あ、ありがとうございます…まさかそこまでお考えだったとは……」
「えぇ…まぁ、ね……さ、早く部屋に戻って。私ももう寝るわ。」
「…はい…おやすみなさいませ…」
「おやすみなさいませ…」
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