アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
嫉妬の
-
「ユーリはもう喋る力も残っていません。元々身体が弱かったようで…」
「ベッドから動かなくなりましたが息はしています。」
いつも通り2人の報告を聞き、エイダはニコリと綺麗な笑みを浮かべた。
「……そろそろかしらね。」
「計画はこう。」
まず今からあなたたちはアーサーに『ユーリを街で見かけたが、声をかけたら逃げられた』と報告するの。
そして”ユーリが逃げ出した”と思い込ませるのよ。
そこから2日ほどしたらこの間言った通りあなたたちは城の庭に奴隷を捨てる。
私がそれを見つけてアーサーに伝えて、戻ってきたらしいということもほのめかしておく。
そこからの処分はアーサーに任せるわ。
軽薄な奴隷を怒り狂って殺してしまうかもしれないし、また奴隷として地下でこき使うかもしれないわね。
「……どちらにせよ私とアーサーの未来の邪魔はさせないってことよ。」
「…………………………」
エイダの瞳の奥には消えることのない嫉妬の炎が燃え盛っていた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
140 / 207