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太陽
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「いい?余計なことは喋るんじゃないわよ」
「…全部あんたが悪いんだからね……」
誰かがブツブツと言いながら半ば引きずるように腕を引っ張っていく。
喉がひっついていて何も話せなかった。
ヒュ、と口から空気が漏れるような音だけがする。
しばらくして、体全体を鈍い痛みが襲った。
地面だ。
草の匂いがする。
「……あぁ、本当に汚いわ…それになんだか臭うし……」
グ、と足でひっくり返され、ユーリはだらりと仰向けになった。
すうっ、と息を吸って、深呼吸をするような音がする。
「…………あぁ…大変、”裏切り者”が帰ってきたわ!アーサーに知らせないと…!」
太陽が眩しい。
ユーリは薄れゆく意識の中でそう思った。
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