アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
アリア
-
アーサー様は、ユーリと私を遠ざけた。
ユーリと仲が良かった私のことを信用できないのだろう。
でも、本当にそれで良いのだろうか。
ユーリは……本当に………
「…リア…アリア!」
「へ…?」
「何よ、ぼうっとしちゃって…しっかりして、ほら、次はあっち。」
「え…えぇ…ごめんなさい……」
別の窓を拭きながら、またユーリのことを考える。
ユーリは、あのとき「違う」と伝えてきたはず。
……なんとかして、ユーリに会わなければいけないような気がする。
でも……アーサー様がきっと許さない。
いつまでもユーリを閉じ込めておくんだわ。
きっと…ユーリが死ぬまで…
「そんなこと…させないっての…!」
ユーリはきっと何もしていないはず。
例え1度城の外に出たのだったとしても、何かきっと事情がある。
「突き止めてやる…なんとしてでも…」
窓を拭く手に力がこもった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
148 / 207