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恐怖の記憶
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「……まだ、シラを切るか。」
「……、…」
しかし、アーサーは尚も冷たく、何も変わらなかった。
わかってはくれなかった。
「お前を街で見たという情報があった。『お前に声をかけたら逃げた』と……確かにお前だったそうだが?」
アーサーの冷たい視線が鋭くユーリを射抜く。
そんなはずはない。
確かに自分は地下にいたのだ。
「え、あ、の、違くて…おれは…アーサーさまの…めいれい…で……」
「私の…?お前は何を言ってる?」
「…あ、の、…おれ……だから……」
ユーリは身振り手振りで伝えようとするが、上手く言葉が紡げない。
遂に耐えきれなくなって、黙ってしまった。
「…この後に及んで…嘘をつくとは……」
(うそ…………)
(うそって………)
(信じてもらえないの……?)
ユーリは今にも泣きそうな顔でアーサーを見上げる。
「……お前の…その顔も…演技なのだろう……?」
「…お、…おれっ…ほんとにアーサーさまの…」
「……ユーリ、後ろを向け。」
「……、…え……」
「…私はお前を甘やかしすぎた…躾を怠りすぎたのだ……」
そう言いながら、アーサーが腰元から短鞭を取り出した。
たちまちユーリの目が怯えの色を浮かべる。
「っ、あっ……アーサ…さま、や、……」
「後ろを、向け。」
「っ…、…お、おれ……ほんとうに……おれ………」
「……………………」
ユーリの弱々しい抵抗も虚しく、アーサーはユーリ腕を掴み無理やり後ろを向かせると、スカートを捲った。
ヒュ、と空を切るような音がして、肌が裂けるような痛みが下半身を襲う。
「っ…ぁ”…!い”っ、い”たぃ…!」
「…………………」
パシ!という軽快な音と共に、足に鈍痛が走る。
「ユーリ、反省しろ…お前は私の奴隷だということを忘れるな…」
「っ”…あ”…!ぁ…!」
アーサーの静かな、冷たい声が背中から刺さる。
いくつもいくつも鞭を打たれ、ユーリは激痛で気を失った。
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