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悲鳴
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「……ぅ、アーサーさま…っ、ぁっ…お、おれ、が…まちがってました……」
いつものように鞭を振るっていたある日、鞭が肉に当たる音に混じってそんな言葉が聞こえた。
アーサーが鞭を振るう手を止める。
「……今、なんと」
ユーリは肩で息をしながら辿々しく言葉を紡いだ。
「……おれ、は…逃げました…アーサーさまから……ごめんなさい……おれが…悪かったです…ごめんなさい…ごめんなさい……」
弱々しい謝罪と、逃亡を認める言葉。
「……………………………………」
アーサーは体から何かが失われる感覚と、同時に内側から何かが込み上げるような感覚に襲われた。
それがなんだったのか、自分でもわからない。
「……私は…お前を………」
パシ
ビシ
ブチッ
再び鞭を振るう手に力が篭る
血飛沫が飛んだ
「…ぅ、…ぁ…ごめ…なさい……さからって…ごめんなさ……ごめんなさい…」
「…………………………………」
ユーリの悲鳴のような謝罪の言葉も、アーサーには届かなかった。
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