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その先は
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「アーサーさま……?」
10分程経っただろうか。
項垂れていたユーリだったが、気がつくといつの間にか自分の前にアーサーがいた。
「…………………………………」
アーサーは無言のまま何も答えない。
そして、ふと、アーサーの手元に目がいってしまった。
「……、ぁ…」
いつもよりサイズの大きい鞭が、その手には握られていた。
シタンッ、と鞭の地面に当たる音がして、ユーリの身体が固まる。
「これからお前に処罰を与える。奴隷の逃亡の罪は重いぞ。」
「……………、…ぁ………」
そうだ
認めたからって楽になるわけじゃない
認めた先には、更に酷い痛みが待っているのだ
ユーリの瞳から涙が零れ落ちた。
しかし、もはやそれさえもアーサーの目には入らない。
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