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アリア2
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「ケイ、なんかアリアって子が貴女に会いたいって言ってたから、休憩時間にでも会ってあげて。アリアは向こうの棟で掃除してるから……」
「…アリア…、…わかりました、ありがとうございます。」
聞き覚えのある名前に考えを巡らせながらケイは適当に返事をした。
(アリア…ってどこかで………)
「うーん……」
本人に会ってみればわかる。
それが一番手っ取り早いだろう。
ケイは早速次の休憩時間にでも会いに行こうと思い自分の仕事を早めに終わらせて持ち場を離れた。
「あの〜…アリアさんって……」
「…もしかして…ケイさん!?」
「え、…あ…はい…」
初めて会ったはずのその女性は、ケイの顔を見るなり力強くケイの両手を握ってきた。
ケイは驚きつつ思考をフル回転させて記憶を辿るが、やはりその顔は見たことのない顔だ。
「…あ…ごめんなさい、座って…」
アリアはわけがわからない、と言った様子のケイに気がついたようで、そう言って咳払いをした。
そしてケイが座るやいなや、思い切ったように話し出す。
「…ユーリ…って子…貴女が担当してるって聞いたんだけど…そうなの?」
そのとき、目の前の『アリア』がユーリの会いたがっていた人間だということに気がついた。
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