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怪しい
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「アーサー兄ちゃん!晩ご飯何!」
城に戻った途端、無残にも投げ出されたおもちゃ達をアーサーは横目に見る。
(……わざとやってるのか…この馬鹿は……)
「…………………わからん。」
アーサーは適当に返事をすると、ダイニングとは反対向きに歩き出した。
「あれ?アーサー兄ちゃんどこいくの?ご飯食べないの?」
「私は…忙しいから書斎で食べる。悪いが1人で行ってくれ。」
「えー?じゃあ俺も行く!」
「駄目だ。………重要な書類が…置いてある。お前を入れるわけにはいかない。」
何となく歯切れの悪いアーサーのセリフにアドルフは少し眉をひそめた。
「とにかく、お前はこっちには来るな。夕食を済ませたらさっさと寝ろ…わかったか?いいな?」
「………………うん。」
アドルフの素直な返事に、今度はアーサーが眉をひそめたが、特に気にせず歩き出して行ってしまう。
「………なーんか…怪しい…。」
アドルフは小さく呟くと、ダイニングへと向かった。
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