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突然
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突然だった。
「アーサー様!!!」
今まで黙って見ていたケイの突然の悲鳴に、ようやくアーサーもそれに気がついた。
知らぬ間にユーリの左目に赤い線が走っている。
手元が狂ったのか、ユーリの目に、当たってしまったようだ。
ケイはぐったりとうなだれるユーリの手枷を外し抱き上げる。
「…今日は…ここまでに……」
「ああ…」
そう言って部屋を出て行こうとしたアーサーの腕を、ケイが掴んだ。
「…いつまでこんなことを……?」
ケイの質問に、アーサーはまるで心がないかのようにただ目を右から左へ動かすだけの作業をした。
「…………………いつまで……いつまでだろうな………」
「……、…お医者様を……」
「あぁ…わかった……死なれては困る…」
「……………………………」
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