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噂 (sideエイダ
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「左目失明するらしいわよ、あの子。」
「あの子って?」
「ほら、アーサー様の…ほら、」
「あー!…え、本当に?」
「ええ、アーサー様が誤って鞭を目に当ててしまったそうで…」
「…嫌だわ…想像しただけで目が痛くなる…」
「今はまだ視力があるらしいんだけど、放っておけば失明するって…お気に入りだったけど今は違うし…奴隷に手術はしないだろうから、まぁ片目が見えなくなるのは確実ね。」
「…ちょっと可哀想だわ…」
「何言ってんのよ」
「…だって…あの子ちょっとしか見たことないけど…確かに綺麗な顔してたわ、もったいない…」
「…まぁねぇ…でも逃げ出したらしいわよ、お城から。」
「えぇ…?でも私だったらこんなに優遇されてたら逃げないわ…逃げ出す理由がないじゃないの」
「まぁ確かに懐いてたけど……ん…?あら、ほんと…なぜ逃げ出したのかしら…?」
城中、あの奴隷の話で持ちきり。
あの奴隷が消えてアーサーと2人きりで過ごせると思ったのに、アーサーったら書斎と地下を行き来するだけで私には目もくれない。
…ふざけるんじゃないわよ。
「……消えなさい…ユーリ………」
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