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「どうした?エイダ」
「……………………」
「これは薬では?それともなにか…”人を殺してしまうような薬”か?」
「……………………………」
エイダはギリッ、と唇を強く噛み、観念したようにため息を吐いた。
「………そうよ、私がユーリを殺そうとした。でもわかって?あなたのためよ?」
「……………」
エイダがアーサーの頬に手を伸ばす。
アーサーは黙って動かなかった。
「…奴隷との愛なんて誰も認めないし…ましてやその子供なんて誰も歓迎しないわ…?」
「………なに?」
「あなたはユーリを愛しているかもしれないけれど…ユーリがあなたの子供を産んで…誰が幸せになれるのかしら…?」
「……………まさか…お前………ー」
アーサーは重大なすれ違いに気がついてしまった。
「…、…ユーリは男だ…」
「そうよ、だから私があなたを……、…なんですって???」
アーサーは頭を抱え、独り言のように呟く。
「……ユーリは……男だ…」
言葉の意味を理解したエイダの目がこれでもかというほどに開かれた。
「…な、なん、え?でも服装が…」
「……最初は着せるものがなくて仕方がなくてな…だが…その……そうか…お前は勘違いを…」
エイダは絶句しヨロヨロと後ずさった。
驚きと、混乱と、嫌悪が、エイダの顔に次々と表れる。
「…酷いわ…アーサー…そんなのって……そんなの酷すぎるわ………」
力が抜けたように床に座り込んだエイダに先程までのよゆうはない
それどころか、ポロポロと泣き出してしまった。
「…うぅ…なんでなの……アーサー……そんな……っ…」
「…………ユーリが男であろうと女であろうと…お前がユーリにした仕打ちは許せない……」
「…ぅ……、…」
「……もちろん私も……許されないのだ………」
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