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アーサーという人間2
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翌日、アーサーはケイとアリアを連れてユーリの部屋へと来ていた。
スヤスヤと、数日前に比べると規則正しく寝息を立てるユーリの顔にはまだ痛々しい包帯が巻かれている。
アーサーはそっと近寄って、壊れ物を扱うようにユーリの頬に震える手を寄せた。
「……生きている」
「…ええ。」
誰に言うでもなく呟いた言葉だったが、アリアが少し嬉しそうに返事を返す
「……ユーリ…愛してる…本当に……すまない…すまない…」
横たわるユーリの姿に、アーサーは人前だというのに目から涙を零した。
「……私はもう十分ですので…仕事に戻ります。」
「私も…アーサー様、何かあればお呼びください。」
「……、あぁ…、…すまない……」
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