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アーサー3
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「…ん……あれ……?あれ……!?」
ふいに自分が寝ていたことに気がついてユーリは全身の血の血が引いていくような感覚がした
しかも、最後の記憶は自分が別のアーサーの上にいて、頭を撫でてもらっていたところ…
そして、心地よくなって…そのまま…
怖くて顔を上げられない
一体どのくらい、自分は寝こけていたのだろう…
(…どうしよう…なにも言わない…)
1人焦っていたが、本当に目の前のアーサーはなにも喋らない
だが、というより……
そろそろと目線を上げ、唖然とした
「…ね…寝て…る……?」
「……………………………………」
目の前には目をつむって規則正しい息をするアーサーがおり、自分の乗っているアーサーの腹が膨らんだり、元に戻ったりする感覚に気がついた
ほっとしたが、これからどうしたら良いのかわからない
下手に動いて起こすわけにもいかない。
「……ふぅ……」
(…アーサーさま…いつ…来てくださるのかな…)
思い浮かべようとしても、何故だかその顔が浮かんでこない
不思議で仕方がなかった
ふと、目の前の”アーサー”の顔を見る
「…こっちのアーサーさまも…かっこいいなぁ……」
それに、少し、懐かしいような………
すり、と胸に頬を擦り寄せて再び心音に耳を澄ます
ユーリはまた静かに寝息を立て始めた。
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