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揺れる
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「ユーリ、今日は消化に良いものを用意したからそれを食べろ。いきなり大きな物を食べると胃が驚いてしまうからな。」
「…はい…あ、あの、ありがとうございます…」
「あぁ。」
ミネストローネなどの比較的優しいものを食べてユーリの夕食は終わる。
アーサーもユーリに合わせて少量の食事をして、ユーリを連れて寝室へと向かった。
「…本を読んでやろうか。」
「………あの…でも……」
もじもじと足の甲を擦っているユーリにアーサーはため息を吐いて膝を叩く。
「おいで」
「!」
ぐらりと、アーサーの一言にユーリは一瞬視界が揺れた気がした。
「……どうした…?」
だが次の瞬間には何もなかったかのように視界が固定され、アーサーが不思議そうにこちらを見ている。
「…、…いえ……あれ…?」
(思い出さないで。)
頭の中で誰かの声が聞こえた気がした。
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