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嬉しかった。
ずっと、幸せだった。
頭や頬を撫でる手は柔らかくはないけど、優しくて暖かくて…
低い声は体の深いところまで響いてなんだか安心する。
笑わないけど、ときどき怖いけど、すごく優しい
大切にしてくれた。
「ユーリ」
「ユーリ、こっちにおいで。」
「上手だぞ」
「…そうだな…あぁ…」
「なぜ裏切った」
「ユーリ、お前の好物は…」
「偉いぞ」
「嘘をつくとは」
「そうか…お前はそれが好きなのか」
「ユーリ」
「演技なのだろう?」
「…」
あれ?
アーサーさま?
突然アーサーさまが、ぐしゃぐしゃになって、まっ黒くなって、顔がわからなくなった
さっきまで見ていたのに、思い出せない
どうして?
なんだか痛い
身体中が痛い
怖い
すごく怖い
おれはそれ嫌いなのに
アーサーさまに会わせて
アーサーさま早く来て
怖いよ
怖いよアーサーさま
アーサーさま
アーサーさま
早く
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