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声
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ユーリは驚いていた。
「フランスパン、好きだろう?」
昼食には当然のようにユーリの好物が並べられている
しかもそれは偶然ではなく、いかにも”ユーリのために用意された物”であったからだ。
「……!ぁ…あの、おれ…」
「知っている。遠慮しなくていいから、好きに食べろ。取って欲しいならそう言え。」
「………な、なんで…知ってるんですか…?」
「私はお前のことはよく知っている。」
アーサーはそれだけ言うとユーリに食前の祈りを促して一緒に祈ってから食べ始めた。
しばらくして、ユーリがおもむろに口を開く。
「……アーサーさまは…おれのこと…知ってるんですね…」
「……ああ、」
「…おれ……なにか………」
(思い出さないで。)
また、声が聞こえた
今度は前より少しだけはっきりとしていた
「…ぁ……」
「………………どうした?」
「………………なんでも…ないです……」
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