アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
ルジン
-
ルジンは早朝4時に起床し、僅かな水で顔を洗って手早く身支度を済ませる。
しかし、仕事にかかろうと部屋を出たところで突然両脇を使用人たちに掴まれどこかへと引きずられていった。
「………えっ!?」
「「…………………………………」」
「……あの、…え?いや、なんですか…これ…?」
ズンズンと進んでいく男たちの後ろを歩くメイドが表情を変えずに淡々と答える。
「アーサー様のご命令よ。大人しくついてきなさい。」
「…アーサー様…が……?」
「詳しくは私たちも知らないわ。」
「………はぁ…なるほど……」
階段を上がったり厳重な扉をいくつも通っていくうちに突然壁が綺麗な装飾を施されているものになった。
大きな窓から漏れるいっぱいの太陽の光に目を細めながら、自分の世界から出たことを感じる。
「…これが貴族か……」
ルジンは訳も分からず、かといって逃げる理由もないので、そのまま綺麗な絨毯が敷かれた廊下を黙って引きづられていった。
(………どうなってるんだ……)
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
200 / 207