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脳内会議
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静かなダイニングに朝日が差し込んで、それはそれは美しい朝だったと思う。
食事も美味しいはずだが、無言で物を口にする目の前の主人が気になっていまいち集中できなかった。
(…まぁ、当主がお喋りなのはも良くないとは思うけど…喋らなさすぎだな…)
目すら合わない状況にさすがに居心地が悪くなったルジンがもぞもぞと椅子に座り直す。
「…どうした」
「いや、その…少し…」
「…、すまない、私はあまり社交的な性格ではなくてな…」
「はい」
アーサーはしっかりとルジンを見ていたものの、そのあとの言葉は出さずまた食事を再開してしまった。
ルジンは呆れたようにアーサーを見やる。
(も〜!!なんか喋ってくれよ〜!!)
(…っていうか、これが原因でユーリと上手くいかなかったんじゃないのか…!?)
(…絶対にそうだ…!口下手なんだアーサー様は!!)
そう確信を得たルジンはアーサーがあてにならないとわかり、1人頭の中で会議を続けることに決めた。
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