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ナイフ (sideアドルフ
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「これ、お前の?」
「…!」
ブサイクなアヒルを持ち上げると、足の下の奴は驚くほどわかりやすく慌てる。
「…そ、それ…返してくださ……!」
「…はぁ…?僕に言ってんの?この僕に?……へぇ?逆らうの?」
わざと大きな声で言うと、体がびくんと揺れた。
「………ち、………違い……ます……」
「あ、そ。じゃあこれ元は僕のものだから返してもらうよ?」
「っ…だめ……!」
「は?」
グリグリと腹に踵を押し付ける。
何逆らってんだよ。
「…や…めて……お、ねが……かはっ……」
何で泣かないんだよ。何堪えてんの?
「あーいいこと考えたー」
アドルフは一旦ユーリの腹から足をどけると、ドアの向こうにいるリザの元に向かう。
「殺したりしないから隣の部屋からナイフ持ってきて。」
「かしこまりました。」
「……さて。ここにナイフがある。」
「………………ぁ………」
メイドの持ってきた自分の手には少し大きいナイフを見せつけると、ユーリの顔が一気に青ざめた。
「…お前に直接危害を加えようってんじゃないから。バレたらアーサー兄ちゃんに怒られるし。」
「………………………………」
「けどムカつくから………………
………このアヒル解体する。」
「…かい…たい………?」
「ん、壊すの。ぶっ壊すの。しょうがないからお前の代わりにバラバラにするの。」
「……!…ばら、ば、ら………!?」
「………どうだ。嫌だろ。」
「…っ……や、お願いしま……やめ…て……」
「嫌だね。」
「っ……………ど…して……やめて……お願い………」
ユーリは必死に手を伸ばしてくる。
何これおもしろ……
「暴れるな!」
「…ひっ………」
怒鳴るとビクビクとするのも楽しい。
アドルフはアヒルを握り音を出した。
『ピャフッ』
相変わらず汚い音を出す。
が、それを見たユーリの目には水膜が張っていた。
「…ぁ………ひるちゃ…………ぅ……やめて……お願い、します………やめてください………お願い………」
ポタポタと涙を流し僕の足に縋り付いてくる。
アドルフは少し興奮をおぼえていた。
「…じゃあ、切るよ。」
アヒルの首にナイフを当てる。
「………おねが………ゃめて……やめて………」
ユーリの懇願も虚しく、アヒルの首にナイフが食い込んだ。
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