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Episode11
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「…じゃあさ侑君、ちょっと僕と話さない?」
唐突にそう言われた。
話すわけないだろ、ってそう思ったけど、口に出すのも癪だから黙っていた。それに分かっている。
こういう物言いをする奴は、すぐに裏切って離れていく奴。信じられない奴。
俺が待っているのはご主人様で、こいつじゃない。
暗闇で聞く声は、ご主人様のものが良い。
まずこいつは、俺の目隠しを外そうとしてきた。
どうせ、同情してきてる。
目隠しを外した途端、ご主人様が俺の前から消え去ってしまう気がする。
俺が信じるものは、ご主人様だけだから。
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