アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
Episode18
-
怖い夢から逃れる様に目を覚ました俺は、見えた景色に声を出せずにいた。…何年ぶりかの景色。
辺りを見回すと、薄暗かった。
そして俺のすぐ近くに、あの担当医。
他には多分誰も居ないし、俺の目隠しを取ったのはそいつらしい。
湧き上がる恐怖心と、目が見えた安堵感。
正反対の感情が、俺の脳内を埋め尽くしている。
「…め……な、んで…?」
本当に不思議になるぐらい、身体と心は別々。
だって今、俺はこんなに冷静に物事を考えられているのに、口から出るのは蚊の泣く様な声。
「…ごめんね、侑君。
気付いていると思うけど、目隠しを外したのは僕。」
担当医は、申し訳なさそうな声色でそう言った。
でも俺が聞きたいのは、そうじゃない。
「何故」外したのかと言う事。
でもそれを一々言うまでもなく担当医は分かっていた様で、それも説明し始めた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
20 / 250