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Episode32
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何十分かして、やっと検査は終わった。
視力検査と、俺の目の状態を確かめる検査。
…正直、凄く疲れた。
知らない人に指示されて、慣れない事をさせられる。
それだけの事が、こんなに疲れるとは思わなかった。
「お疲れ様でした、侑君。もう戻って良いですよ。」
「高橋先生、ありがとうございました。」
担当医が俺の代わりにお礼を言っていた。
俺はと言うと、疲れたからさっさと病室へ歩いている。
「あれ、侑君もう道覚えたの?凄いねぇ。」
後ろから驚きと称賛の声が聞こえる。
俺としては、これぐらいは楽に覚えられる。
元々、俺の教育はご主人様がしてくれていた。
言葉から、常識まで。
目を使っていないから漢字には弱いけど、他の情報は目を使わずに覚えてきたのだから、目が見える今、
簡単に覚えられるのは当たり前の様な気もする。
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