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Episode34
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問題なく、俺は病室に着いた。
勿論、一度も迷っていない。
「今日、疲れたでしょ?無理させちゃったもんね。」
確かに疲れたから、頷いておいた。
「…ねぇ、ちょっと聞いても良いかな?」
俺がベッドに横になると、担当医はそう聞いてきた。
何を聞かれるのか分からなくてぼーっと見ていた。
「僕が見た感じね、侑君って大体の常識とか基本的な学習知識とか、理解してると思うんだけどどう?」
まぁ、一応そうだと思ったから、頷いた。
「勉強って、君のご主人様が教えてくれていたの?」
頷く。
「じゃあ、その勉強中は目隠し外して貰ってた?」
さっきもそれを思い起こしたけど、外して貰った記憶はない。
今また記憶を探ってみたけど、やっぱりつけたままで勉強をさせられていた。
そう考えて、首を横に振った。
「最後にするね。君は、目隠しを初めて付けられた時から、一度も外して貰った事がない?」
担当医の顔を見て、それから頷いた。
「そっか。答えてくれてありがとう。
もう休んで良いよ。」
やっと解放されたと、すぐに布団を被った。
俺が感じていた以上に身体は疲れていたのか、すぐに眠りに落ちていった。
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