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Episode48
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「…はぁ、はぁ…は、ぁ…」
心臓は破裂しそうに痛んで、肺は灼き切れそうだ。
それでも足だけは止めるなと言われている気がする。
それに従って、俺は走り続けていた。
もう光は目と鼻の先。
手を伸ばせば…!
もう少しで届く。もう、少し、で…。
光に手が触れた瞬間、その光は俺を包み込んだ。
暖かいそれは、何かに抱きしめられている様で。
「…みな、と…」
口から出た名前は、涙を誘った。
溢れて溢れて、止まらない。
再び光を見た途端、眩い閃光に、俺の目は視力を奪われた。
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