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Episode64
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今日の担当医は、やっぱり変だった。
「優しい兄弟がいて良かったね。」
この言葉を機に、また複雑な表情をし始めたのだ。
前にも思った様に、一言では表せないもの。
怒り、悲しみ、苦しみ、喜び…などの全ての感情を混ぜ合わせたら、こんな表情になるのだろうか?
俺は、まだそんな事になった事がないから分からないけど。
変な担当医を暫く見ていると、ハッとした様にこっちを見て、苦笑いをしていた。
「ごめんね。ちょっと昔の話を思い出してたんだ。」
なんて、下手な愛想笑いを浮かべながら言う。
「夕食、持って来るよ。」
逃げる様に病室から出て行った担当医。
俺が自殺するかもしれないのに、ちゃんと考えられていない。
やっぱり、今日の担当医はおかしすぎる。
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