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Episode66
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「病室空けちゃってごめんね。」
そう言いながら担当医が戻ってきたのは、結局、俺が無理矢理夕食を詰め込んだ後だった。
結構食事には時間がかかる方なんだけど。
こいつ、どんだけ病室空けてんだよ。
いや、病室空けるななんて頼んでないけど。
「あ、夕食全部食べたんだね。進歩進歩。」
ニコニコといつも通りの笑顔を振り撒くこいつに、もうさっきまでのおかしい様子はなかった。
というか、俺はなんでこいつの事ばっか考えてんだよ…。他人に干渉はしたくないんだけど。
毎日の如く担当医の事を無視している俺だが、まだ懲りずに話しかけてくるのは、精神科医の性なのか?
「…侑君。明日は、外に出てみない?」
外?
思えば俺は、ご主人様に監禁された時も今も全く外出などしていなかった。
まぁ、外出なんて必要なかったからだけど。
「良い気分転換になると思うよ。」
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