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Episode91
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「ちゃんとご飯食べてるみたいだね、良かった。」
「食べてるよ。」
「前程細くなくなったもんね。…ってあれ、そのスケッチブック…。」
湊の指差す先には、この前担当医に渡されたスケッチブック。
「これは担当医から渡されたんだ。それがどうかした?」
「ん?ううん、随分使い古された感じだなって。」
それは、渡された時に俺も思った事。
何度も使われた形跡のある、ページの少ないスケッチブック。
担当医の前の担当患者か何かが使っていたものだろうか?
「…あぁ。変なスケッチブックだよな。」
そのスケッチブックを手に取った湊は、一ページ目で手を止めた。
俺が書いた、『過去は?』が書いてあるページ。
「これ、担当医さんに見せたの?過去、聞いた?」
「?聞いたけど。」
今日は、随分聞いてくるんだな。
仲が悪いのかと思っていたのに。
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