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Episode109 side時雨
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スケッチブックと僕の過去に興味を持った湊君。
…途端に、ある推測が浮かんできて。
確かめずにはいられなかった。
もし僕の推測通りなら、きっと湊君は大丈夫だから。
すぐに電話をかけた。相手は、「櫻井 友也先生」。
「お久しぶりです、先生。時雨です。」
『あら。電話をかけてくるなんて、久しぶりね。』
何も変わらない、男だけど、女の口調。
「あの、お聞きしたい事があって…。
もしかしてなんですが、河合 湊という患者を担当してはいませんか?」
『どうしてそれを聞きたがるの?いくら貴方でも、理由が必要なの。』
「はい。今僕が担当している患者の、弟さんかもしれないんです。例のスケッチブックと、僕の過去に探りを入れていたらしくて。先生が担当していませんか?」
『河合 湊君は確かにアタシの担当だけど…同姓同名なだけかもしれないわよ?』
きっと、あの湊君。
でも、絶対は通用しない。
『そうねぇ…一度その二人とアタシ達担当医、四人で会ってみるのはどうかしら?』
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