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Episode112
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「…貴方が、河合 侑君ね?」
突然聞こえた、俺の担当医でも湊の声でもないもの。
声のした方を向けば、湊の担当医だった。
でも、口調が少し変だったような…?
「初めまして。アタシは貴方の弟さんの担当医の、櫻井 友也です。宜しくね、侑君。」
「…え…?」
ふと横を見れば、俺の担当医も湊に話しかけていた。
まぁ湊と担当医は面識があるけど、驚いたのはそこではなくて。
口調が…。
「貴方から見れば変なのかもしれないけれど、そういうものだと思ってくれれば嬉しいわ。」
そういう人もいるのは分かっていて、偏見もない筈なんだけど。
なんせ慣れていないし、男の声でこの口調って言うのにも違和感がある。
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