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Episode118
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なんとか、湊と話す機会が欲しい。
けれど、湊に拒まれ続けていて。
「今ね、櫻井先生が説得してくれてるから。
絶対とは言えないけど、話せるかもしれないよ。」
そちらの方を見てみると、話している櫻井さんと湊。
湊はそっぽを向いている。
櫻井さんは嫌そうな素振りすら見せず、根気強く話しかけていた。
***
それから約十分後。
櫻井さんは、湊を説得してくれていた。
今俺の目の前にいるのは、いつもの湊ではない。
さっき睨まれて竦んだばかりだけど、やっぱり話したかった。
兄としてもあるし、空白を埋めるためもある。
「…湊、久しぶり。」
「うん、久しぶりだね。」
口調こそ穏やかなものの、既に気が篭っていない気がする。
俺に向けられる視線も冷たい。
「ねぇ、何を話すって言うの?」
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