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Episode138
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「…この、傷が…」
一つ一つをなぞっていく。
湊の苦しみを理解出来なかった俺への戒め。
理解せずに、湊に甘えていた俺への…。
「…湊…」
手を掴んで、頰に当てる。…生きてる。
ちゃんと湊は、生きてる。
「侑君、貴方少し寝なさい。
湊君は、私がちゃんと責任持って見てるわ。」
「…でも…」
「昨日、碌に眠れていない事なんて知ってるのよ。
何かあったら、絶対に一番に知らせるから。」
強い目に押されて、思わず頷いてしまった。
確かに、寝不足じゃ何も出来ないけど…。
「じゃあほら、寝た寝た!」
湊のベッドから少し離れた場所のもう一つのベッドに寝かせられた。
カーテンで仕切られて、湊が見えなくなると途端に不安になった。
一人じゃないのは分かっているのに、眠れない。
…湊…。
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