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Episode144
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夢だと分かってはいるのに。
あまりにも目の前の光景が鮮明過ぎて、現実だと信じてしまいそうだった。
「…知能を与えたのは私。快楽を植え込んだのも私。本当に分かっているのかい?お前は、私から逃げられない筈だろう。なのに、もう忘れようとしている。」
注射針を持って、ご主人様が近寄って来る。
中の液体は透明だけど、それを俺はよく知っている。
本当に辛いお仕置きをされる時、毎度使われた物。
「覚えているね?お前の大好きな媚薬だよ。
度を過ぎた快楽で我を失い、私だけを見ればいい。」
「…や、やだ…」
ガタガタと震えだす。
媚薬は嫌だ。
苦しいから、嫌だ。
「…あ…あ…」
…俺の静止なんかにご主人様が耳を貸す訳がない。
腕から入れられた透明の液体。
違法で輸入したらしい強力すぎる海外の媚薬は、即効性のもの。
あと一分程で、効果が表れてしまう。
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