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Episode151
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「時雨君、料理上手くなった?」
目の前の食事を一口食べた櫻井さんは、きらきらとした目で担当医にそう言っていた。
…そう、今日の朝食は担当医の手作り。
スクランブルエッグをメインとしたバランスの良い彩り豊かな食事だった。
そして、かなり美味い。
ご主人様に好き勝手されていただけとは思えない程。
いや、櫻井さんと住んでいた時に勉強したのかもしれない。料理上手くなった?って聞いていたぐらいだし。
「…あれ、侑君卵苦手だった?」
メインのスクランブルエッグに箸を伸ばしたまま考え込んでいた為、要らぬ心配をさせていたようだ。
「好きだから、平気…」
そっか、という返事を流し聞きながら、食事を進めていた。俺が担当医とそれなりに話せる様になった事に喜んでハイテンションになった櫻井さんを除けば、落ち着いた朝食だった。
「どうして急に仲良くなったの?」
正に興味津々といった様子で楽しそうに聞いてくる櫻井さんを宥める担当医。
それらを尻目に、俺は今日の夢のことを考えていた。
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