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11 夢
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『葵っ!まてよっ!おーいっ!!』
あれ?…正隆の声…?
『いいからついてこいよーー!』
タッタッタッタッ
今度は俺の声だ…。俺、今走ってる…?
ぼやけた景色がどんどん過ぎていく。
あれ…?なんかこの感じ懐かしいかも。
これって多分まだ正隆と知り合ったばっかの時かな…?なんかそんな気がする。
タンッ…
あ、止まった。
その瞬間目線が芝生から上え動き壮大な街並みを目の当たりにする。
『うわぁ!綺麗だな…!』
正孝の感動する声。
『だろっ!俺のお気に入りの場所なんだ。正孝に見てもらいたくて。』
お気に入りの場所…あぁ、色んなことがあり過ぎてすっかり忘れてた。
ここ、俺がまだ小さい頃に最初で最後、家族全員そろって遊んだ所だ。
あれ以来家族そろってなんてなかったな…
ーーザザッ…ー
ふわっと心地のよい風が吹く。
葵は深い闇に落ちるかのようにバランスを崩し目の前の景色を変えた。
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ここは…学校…?
『おい!正孝!今日放課後バスケしよーぜ!』
この声は…クラスメイトの男子たちかな。あんまりかかわりなかったからよくわからないや。
『あーわりぃ。今日葵と遊ぶ約束してるんだ。ごめんなー』
あれ?正孝バスケ…断っちゃった…?しかも俺なんかの為に。
俺となんかいたってつまらなかっただろーに…
瞬間、正孝に親友だと思ったことなんて一度もないという言葉が脳裏をよぎる。
無理に俺に付き合ってくれてたのかな…
そんな事を夢の中で思いながら葵は知らず知らずのうちに涙を流していた。
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