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言ってしまった…。
どうしよう。
これから俺どうなるの?
どうしよう。
どうしよう。
怖い。怖いよ……
これからずっと正孝のものなんて…
ありえない…やだ…
葵はパニックになっていた。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ…」
葵の呼吸が荒くなる。
その様子を見た正孝は葵に優しく話かけた。
「葵?どうしたの。落ち着いて?深呼吸してごらん。大丈夫だから。」
その言葉は今までの正孝とは違い、前の正孝に戻ったかのようにどこまでも、優しかった。
葵は久しぶりの優しさに正孝が元に戻ってくれたのだと思った。
葵の呼吸が落ち着いてくる。
正孝は葵を優しく抱きしめた。
「あっ…ま、正孝?」
「ごめん葵。俺、葵の事苦しめてた。俺が思っていた以上に傷ついてた。その事に気付いたんだ。ごめん。」
まさか、正孝の口からそんな事を言うとは思わなかった葵は酷く驚いたが、元に戻ったのだと確信してしまい今までの疲労感から、正孝に抱きしめられたまま、深い眠りについた。
そんな葵を見て正孝は不敵に笑う。
「もう一つ気付いた事があるんだ……。俺やっぱり葵の苦しむ顔、大好きなんだなぁって。
だから、これからも俺のために苦しんでね…」
眠ってしまってそんな正孝の言葉など届くはずもなく、何も知らない葵は嬉しそうに眠り続ける。
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