アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
07
-
…次の日。
薫は体の傷を親にバレずに過ごすことができ
今日の朝も普通にして
いつものように家を出た。
学校には行きたくなかったが
親が心配する方がもっと嫌だった薫は
とぼとぼと学校へ足を進める。
(まだ痛いな…
最悪なことに今日、体育があるんだよな。
あぁ、体育好きなのに
今日は見学だ。)
ゆっくりと歩いていると
「薫!」
(ビクッ)
後ろから聞き間違えるはずのない声が
聞こえた。
正直、振り向きたくなかったが
無視などできるばすもなく
「龍哉先輩?」
薫はゆっくりと後ろを振り返った。
(落ち着いて、平常心だ僕!)
傷がバレないように
いつものように振る舞う薫。
武藤が行きを切らしながら薫に近づいてきた。
息が上がっていたのをみて
走ってきたのがわかる。
武藤はしばらく自分の手を膝におき
自分を落ち着かせていた。
落ち着いたところで
武藤は顔を上げて
キッと薫を睨むような力強い目で見た。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
33 / 78