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大好きな気持ち
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それからは
毎日 聖君は出勤前には
朝 電話が来て
おはよう
今から仕事行ってくるね!
って
毎日毎日 電話が来た。
夜は
何にも用事は無くても
決まって11時には電話が来た。
あたしは仕事が終わって帰るのがいつも
8時を回ってしまう。
それからごはんを食べて
お風呂に入ったりすると10時をまわってしまう。
その繰り返しの日々。
それでも毎日の電話は
何気に楽しみだった。
他愛のない会話でも
声を聞けて安心した。
また明日も頑張ろうと思ったりもした。
今日も
その電話の時間が来た。
「もしもし?優?」
「うん!」
会えないのは慣れてたけど
会いたいなって
そんな気持ちも口に出すことなく
ワガママ言わないように
好かれようと
心に閉じ込めたりもしてた。
「今度の土曜日と日曜日会おう!?」
気持ちが通じた!って
勝手に思いながら
凄く凄く嬉しかった。
「うん!」
「この前の場所に迎えにいけばいい?」
「うん!」
「じゃあ 9時半に迎えに行く!」
その日から土曜日が楽しみなのに
ドキドキしてた。
完璧に好きになってるって
わかるほどだった。
何を着て行こうか
タンスを開けて考えたり
久しぶりにドキドキしたりした。
土曜日。
目覚めたのが遅くて急いで支度した。
お母さんに
いってきまーす!って
言ったら
笑顔でいってらっしゃい!って
なんか応援されてるみたいで嬉しかった。
あたしは
聖君を好きになります。
そして
前に進む。
今すぐには無理かもしれないけれど
素直になろうと
待ち合わせの場所に向かう道で
決めました。
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