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マネージャー?
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キーン コーン カーン コーン…
「はい、じゃあいまから配る紙に入りたい部活書くように〜」
先生が淡々と言いながら、真っ白の紙を配る。
ここは男子高。
1年生は何かしらの部活に入らなければならない。
がっつり体育会系の学校だ。
(基本的にみんな頭が悪い)
俺は髪の毛が金髪で
ピアスも空いてる。
どうみたって不良のナリをしてる。
もちろん、運動なんてめんどくてやらない。
親の意向で
せめて高校だけは出てくれと言われ、
しぶしぶ受けた公立高校で受かったのが
この高校だけだった。
しかし受かってから後悔した。
高校を選んで受けるべきだった。
じつはこの高校、
一応文化系の部はあるのだが、
英会話部(英語を学ぶ部活)と
語学研究部(日本語を研究する部活)
しかない。
反対に、体育会系の部活は
サッカー、野球、ソフトボール、陸上、アメフト…などなどたくさんある。
この高校は、そもそも『サボる』とゆうことが部活でさえ許されないのだ。
(なんで帰宅部ないの……)
はあああ…まじで鬱だ…
ガッカリしていたら、後ろから肩をチョンチョンされた。
「おい、シュン」
振り返ると、とってもニッコリとした笑顔のマコト。
「…なに」
「シュン、部活なににすんの?」
「……帰宅部」
「帰宅部?……そんなのねぇぞ?」
「知ってるよ!!」
「怒んなよ〜」
「お、おこってねえ。お前は?部活。」
「俺はもち、野球部!!キャッチャー!」
俺は、はあ、とため息をついた。
「マコトはいいよ。いかにも運動部って感じだもんな。俺運動なんてできないし…。英語とか国語とか超苦手だし…。」
「…なあなあ、いいこと思いついた」
「ん?!なに?!」
「シュンさ、野球部のマネージャーやりなよ」
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