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大丈夫?
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次の日。
「ーーはい、じゃあホームルーム終了。
各自、さっき説明した部活の場所に行って部活オリエンテーションな!
みんな、がんばれよー!」
先生がこう言うと、ガヤガヤと教室がうるさくなった。
みんな、部活が楽しみみたいだ。
まあ、俺も楽しみだけど。
だけど、ちょっと不安があった。
「あの、マコトさん、一緒に行きませんか」
「ん?うん…… ふふ」
マコトが俺の顔をみて笑った。
「なっ、なに」
「シュン、おまえ緊張、してんの?」
その途端、カァ、と顔が熱くなった。
バレた…ださい俺…。
「…だ、だってさ……」
「まあ、わかるよ。でも大丈夫、監督いい人だから。」
「え?監督に会ったことあるの?」
「うん、だって俺推薦入学だから。野球部の。」
な、なんだと…?
そうか、そうだよな。
この高校、ほとんどのやつらは部活推薦で入学してる。
入学前から部活に顔を出してる奴なんて、たくさんいる。
い、いきなりアウェイ感が……。
俺はさらに緊張してしまった。
いろんな悪い考えが浮かんでくる。
そもそも、こんな金髪ピアスのやつがマネージャーとして受け入れられるのか…?
野球部って、よく考えたらゴリゴリの体育会系じゃん。
やばいな、もっとちゃんと考えるべきだった。
マコトの言うこと、ちゃんと聞いてれば…。
むに、とマコトに頰をつままれた。
「シュン?大丈夫?」
マコトが俺の顔を覗き込んできた。
「……大丈ばない…。」
「シュン、考えるより、行動だ。
大丈夫、俺がいる。」
うっ…。
またキュンとしてしまう…。
とゆうか、この一言だけで緊張がほぐれてしまう俺がいる。
そうだよな。俺は一人じゃない…。
「うん……、ありがとう、マコト。」
「うん、じゃ、行けるか?」
「…うん!!」
俺は勢いよく言った。
マコトはにっこりと笑って、
俺の手をひっぱっていった。
俺は、大丈夫だ。
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