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所変わって。
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あれから数週間がたっても、
未だに綿のことが頭から離れない。
「もっかいセックスしてぇ…」
俺には大事な彼女が居る。
でも、綿とヤってからは、女を抱いても気持ち良くも無くなって、
1人でナニって抜くことしか出来ない。
他の男を取っ替え引っ替えしても、気持ち良くもない。
俺のは萎えたまま。
「綿 」
あの赤みがかった白い肌。
ピンク色の小さな唇。
猫目な薄茶色の瞳。
細い華奢な体に、エロい声。
綿との事を思い出して妄想に耽ってるともう一度あの羞恥に耐える姿が見たくなった。
「あーヤリてぇ」
「なにキメェこと言ってんだ、ゴラ。」
「あ? ラルか。何してんだ?お前。」
「俺は学校帰りだ。あんたこそ何してんの。 ここ俺ん家。
玄関先でキメェ妄想してんじゃねぇぞシネ。」
口の悪いこいつの名前は、渡瀬ラルト。
茶髪に近い金髪で、綿の弟。
ヤンキーらしい。
で、ブラコン。
「俺はただ通りかかっただけだ。」
「通りかかっただけで、そのキモイ発言かよ。イカレてんじゃね? 脳外科行け。」
「ブラコンに言われたくないな。弟、」
ブラコンでキレたらしい弟君は、俺の胸ぐらを掴んだ。
「前から言ってるがなぁっ。俺はブラコンじゃねぇっ?? アルトが心配なだけだ!」
どっちにしろ同じだろ。
「20代のオッサンが俺の兄貴を変な目で見てんじゃねぇ??! 盛んなら他の奴にしろよ…ふっ、む… 」
「あっま。」
口が悪いから塞いだだけ。
舌は入れてない軽いキス、それでもこいつとのキスは甘かった。
綿との時は甘酸っぱかったな。
俺は酸っぱい方が好きだ。
よってこいつも無し、
「…っ。
なにしてくれてんだよっ!」
ブンッ
おっと、
右を軸にして左キックを放ってくるラルトは、流石グレてるだけはあって。
避けるので精一杯だった。
「もしかして、キスすんの初めてか?」
「は? お前に教えるかよっ。」
こんどは右ストレート、いや踵落としか?どっちだ。
ゴッ…
「グッ」
後ろ…かよっ。
「おい。変態。
俺らの事舐めんなよ?
っか、覚えとけ。 弟にはもう1人片割れが居るってことを…」
ズキン…
あ? 片割れだあ?
そんなん今迄会ったことなんて…
それにしても後頭部いったぁ~。
下手したら病院行きになるって。
「知らない何て言うなよ?
あんたは、俺と思い込んで何度かミヤに会ってる。」
ラルトの後ろにテニスラケットを持って隠れるように立ってるもう1人のラルト。
ラルトと同じ、
茶髪に近い金髪で、片割れがヤンキーだからか、目つきの悪いミヤって奴もヤンキーに見える。
ま、ミヤって片割れは、眉を下げて困った風にラルに引っ付いてるがな。
「ふーんミヤ、か。 な、ミヤ君。人に向かってラケットを振り下ろしちゃダメだぞ?
下手したら人は死ぬかも知れんしな。
で、どっちがお兄ちゃん?」
ミヤ君は俯いて更にラルトの背後に隠れた。
「んなの俺に決まってんだろ。馬鹿じゃね?」
ラルトは威勢良く龍也につっかかる。
ミヤトはラルトの服を握り締めてラルトを見上げてる。
ミヤ君可愛いんだけど…。
「馬鹿もなにも、兄弟の事は俺に関係無いし、知ってたらこえーってw。」
馬鹿にした風に言い返す龍也。
火に油を注ぐだけだというのに、何てバカな人間なんだろう。
「?? …ら、らりゅっ 喧嘩ダメだよっ」
「ミヤっ! 可愛いのは良いけど、そこは噛むなっ あと喧嘩吹っかけてんのあいつだし、俺買うだけ!」
「買っちゃダメェえ???! アー君に言いつけるよっ、 ラルがアー君に嫌われても知らないから!」
「わぁああああっゴメンっごめんってばっ。だから泣くな! 兄貴にマジ嫌われるから!! 」
「……。ブラコン))…ボソ」
ラルトの弟も加わればブラコン度が増すのか。
アー君ってのは綿のことか、な…
綿の事は好きだ、でも、兄弟事情に首は突っ込みたくないな。
綿の弟がまさかの双子…
厄介すぎる。
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