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やはりバカ何じゃないか?
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ウマそうにモグモグ食べるミヤを食事しながら見ていると、不意に僕の背中に重力を感じた。
「わーたせっ。お久~。」
「慎、 何時ブリ?」
そのくらい会ってないような気がする。
あ、そう言えば、慎、苛めてたんだっけ。
「あれ、外したんだ~。 気持ちよかったでしょ? バイブ )ボソ…」
最後の一言だけ慎介の耳元で呟いてやると、俯き、眉を垂れる。嫌だった?
確か、
入れたまま抜いてやってないな…
処理は自分でやったんだろうけど、放置してちょっと悪かったな。と、思う。
「また構ってやるから、そんな情けない顔すんな。」
慎は頬を赤らめコクリと頷く。
正直でいい子。
「正直なお前は好きだな。」
「…///」
「顔真っ赤w またと言わず今すぐ構ってやりたい気分になる^^ 」
耳元で「寮に帰ったらしてやるから、」と、囁いてみると思った以上に照れてた。
湯でタコみたいで面白い。
僕ってこんな性格してたかな?
前より意地悪になった気がする。
「アー君…」
あ、忘れてたわけじゃないけど、
ミヤがいるっての思い出したっ。
「ごめんな、ミヤ。 今日帰らないから、寮に戻るね?」
「うぅ~…」
拗ねたミヤも可愛いけど、
やっぱり悪いことしたなって自覚する。
「って、ミヤト? ラルトの方かと思った。」
そう言って胸を撫で下ろす慎は、僕でもムッとくるものがある。
皆そうやってミヤから距離を置いていくんだ。
ラルトの何方か判断出来ないんだったら名前聞けばいいのに。
「僕、慎のそういうとこ嫌い。」
「 ?? ごめん…」
今度は慎が拗ねるのか、面倒だ。
傷つけたのは僕だし、
宥めないわけにもいかない。
仕方なしでヨシヨシしてやると、慎はアッサリと機嫌を直した。
ミヤを見てると、食堂の入り口に視線を向けていて、
その視線の先にいるのはどう見ても賢人だった。
入り口を見てるから、ラルトが来たのかと思ったじゃない。
ま、ラルトがこの場に来たら喧嘩になるかな。
どうしようもない。2人(慎介とラルト)に笑が込み上げてくる。
クックと、喉で笑、何でもないと言うように賢人にヒラヒラと手を振る。
ミヤと慎は頭にハテナを付けてるだろうなぁ。
賢人の方は表情が見えないから読めないし、
「なぁ、渡瀬、 俺らの部屋にあいつ呼ぶのか?」
「は?」
あいつ…で、指を指したからその方向を辿ると、賢人が当たる。
部屋にってのは、寮のことかな?
約束して無いし…
「いゃ、呼ばないよ。 慎と遊ぶ約束したろ?」
言ってやれば、パアァ…と眼をキラキラ輝かせて、抱きつきそうな勢いで喜んでいる。
瞳を輝かせる慎はイヌみたいで……見てて飽きない。
大型犬を拾った飼い主の心境ってやつかな。
昼飯を食べ終わったミヤと僕は席を立ち、教室に戻るとする。 その後ろを慎が着いてくるけど、何しに食堂きたんだろ。
賢人は購買らしく、食堂の隣にある購買に足を向けて行った。
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