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俺の生活を乱す奴 2
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身長の高さまでわかる距離に近づいてきた
俺より頭一つ分くらいは大きいだろう
(嫌味か…)
その人は俺の前でピタリと足を止め
綺麗な真っ直ぐな目で俺を見つめながらニコッと笑い、
「突然申し訳ありません 、わたしはこれからある団体で実験を行う予定なのですが‥‥」
と猫なで声で話しかけてきた
俺は「はぁ‥‥」と素っ気ない返事を返した
見上げているため首が痛い
「それでその実験のためのデータをとりたくて‥‥もしよければご協力していただけないでしょうか?」
その日は疲れていたということもあり一刻も家に帰りたかった
「僕にできることなら‥‥」
なるべく手短に終わるように返事をした
すると女の人は嬉しそうに持っていた小さな紙袋を差し出した
「これを自分がいつも使ってる文房具に塗りこんでみてください、どうなるかはやってみればわかりますよ」
長いまつ毛を伏せ、それだけを告げるとコツコツ…とヒールの音を鳴らしながら去っていった
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