アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
擬人化文房具5
-
「お風呂沸かしたんだけど、入る?」
「今日汗かいたからな…入るわ」
「わかった、準備してくる」
(わりと面倒見がいいんだな…)
チラッとゲームに没頭している変態に目をやると気配に気づいたのか振り返ってきて、にやっと笑った
「おー、おー顔色わりぃな」
にやにやしながら言うな…
「よいしょっと」
長身の身体を起こし俺の元に近づいてきた
俺は手の甲をずらし目を塞いだ
ヒヤッとしたものがおでこに触れた
…奴の手だ
無駄に大きいその手におでこを覆われ顔を近づけられた
「やっぱ、熱いな」
いつもと違う声音にゾクッとする
でも、冷たくて大きい手は今の俺には最適だった
「じゃ、風呂場まで運んでやるか」
そう言って立ち上がろうとする変態に、俺は何を思ったのか奴の手を握り自分のおでこに再び乗せ…
「…もうちょっとこのままでいて?」
沈黙が流れる
はっ‼︎
俺はなんてことを…恥ずかしさで消えてしまいたい
恐る恐る奴の顔を覗くと目を見開き、やたら驚いた顔をしていた
「あ…お、おう」
決まり悪そうにベッドに座り片方の手は俺のおでこに、もう片方の手は…
俺の手を握ってくれていた
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
20 / 35