アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
後悔した夏の日12
-
彼女は1年前にいた。
けれど、それは至って健全な付き合いだった。
「やっ……やめっ……!!」
ストーカー野郎…しかも男が、俺のケツを弄りながら、俺のモノを舐めあげる。
こんな体験したこともないし、こなことになるとは思いもしなかった。
男の髪を引っ張り引き剥がそうと力を込めているのに、酒のせいか恐怖の為か、全く力が入らない。
それどころか、吸い付かれる慣れない感覚に翻弄されて、自分でも嫌に成る程艶かしく腰が動いた。
「うっぐぅ…!!!」
クソクソクソ!!なんで弱い所ばっかりそうやって攻めるんだよっ!
ツボを押さえたテクニック、声を出さないよう我慢をしているせいか、押し潰したような低い声が漏れる。
女みたいに喘ぐものか、そう意地になって堪えることしかできない。
「うっ…!!ぐっ……」
「気持ちいいかい…?」
途中、口を離し問われる。
むさい低音の呻き声を聞いても尚、嬉しそうにニヤニヤ笑う男に腹が立つ。
「んっ…」
グリっと、後肛を貫く指が曲がる。
先程中で出されたものを掻き出されているのだ。
無理やり犯された事実を鮮明に感じ、悔しさが込み上げてくる。
口が裂けたって、『良い』なんて言ってやるものか。
「オナニーの時さ、ここばっかり弄ってたよね?」
けれど、男にそう言われて再び鳥肌が立った。
そうだ、この男が、ストーカーなら、部屋の写真を撮ったのもコイツなのだ。
つまり、目の前の変態野郎は、俺の自慰姿も見ているのだ…
「何度も、見直したよ?何処がいいのか、一生懸命研究したんだ」
「やっ……めっ……」
ニヤリと、俺を見上げて笑うその顔が、気持ち悪い程自慢気に語る。
その間も手は止まることなく、弱い所を擦り上げてくる。
「し……んじらんねぇ……」
ありったけの侮辱を込めて吐き捨てる。
泣き叫び、喚き散らしたい衝動を、ぐっと目を閉じ必死に堪える。
「何度も見たんだ。何度何度も…」
奴の手は止まらない。
「いっぅっ……!!ひぃうっ…!!!」
自分でするのとは比べ物にならない。
加減をしない強すぎる快楽に体が震える。
そしてそれ以上に、怖いのだ。
気持ち良くなることも含めて、本当に怖い。
「イク瞬間、眉を顰めて、腰を動かして…、カメラに向かって仰け反って…」
グチュグチュと、俺の股間から激しい音がなる。
「あっ……ぁあ……」
「聖は本当にいやらしい…」
奴の指と舌は実際に俺の気持ちいい所を的確に擦ってくる。
けれどそれは、俺の気持ちなど考えてはいない、容赦ない行為だった。
「ここだろう?このカリの部分……」
「んっ…ぁあっ!」
恐怖を感じても萎えることなく、与えられる快楽に身体は素直に反応する。
「ここを何度も擦っていたね…」
「ひぅぁ…」
再び咥えられ、頭を上下される。
口内で動く舌は、ナメクジのように俺自身に噛み付いている。
唾液と先走りでデロデロになった手と舌と唇が、弱い所を何度も擦り上げてくる。
吸い上げられ、舐め上げられ、悔しいけど的を得て俺に快楽を与えてくる。
本当に弱い部分だけを、的確に執拗についてくるのだ。
「っっ!!!」
達する瞬間を見計らっているのか、良い所で奴は口を離す。
「トイレもね、何度も見直した。可愛かった聖、凄く、可愛い」
この変態野郎は、手で俺の股間を弄りながら、耳元に唇を運ぶ。
「今度はもっと綺麗な画像で残させて?」
そう囁かれてゾッとした。
「いやだぁ……!!本当にいやだっ!!!」
コイツなら、やり兼ねない。
そんな気がするのだ。
鼻の奥がツンとする。
……ああ、また涙が溢れてきた。
どれだけの時間、嬲られているのだろうか。
後肛に入れられた指の量も増え、そこからもヌチャヌチャと音が立っている。
「幸せだね…夏休みだもんな…」
何言ってんだコイツ、本当勘弁してくれ。
俺の涙を拭いながら奴が満面の笑みで言う。
俺のモノをイケない程度に扱きながら、楽しそうに。
「嬉しいんだろう?俺と一緒にいられる夏休みを…あんなに喜んで…」
「……?」
なに言ってるか全然意味わかんねぇ…
グチュッと、俺自身の先端を強く擦られる。
達することができない身体が、心を裏切って続きを求めるように戦慄く。
「ふぁっ…!」
「こんな風に誘って、本当に聖は悪い子だね…」
「ぁっ……くっ……」
「可愛い…聖……」
「ほんと、もうやめっ……」
奴は俺のモノを意地悪く撫で回しながら、俺の耳元で絶望的なことを呟く。
「夏の間、ずっと抱いてあげるよ…」
「ぅっ…ぅあああ!!」
グチュグチュと激しくなる手淫。
弱い所を再び的確に触られ、腰が淫らに跳ねる。
「ふふ…嬉しくて泣いてるの…?可愛い…」
駄目だコイツ、本当におかしい。
泣いてるのはお前がキモイせいだ。
ああそれでも……
「うぐっ……あっ……イクっ…」
達する瞬間、奴は俺を凝視していた。
痛い程感じる視線―――
最悪だ……こんなの……
バクバクと破裂するのではないかという程心臓が跳ね上がっている。
耳の奥で心音が聞こえる。
「たくさん出たね…」
屈辱と快楽で、心がズタズタになったような気がした。
それなのに―――
「今度は一緒にイこう?」
幸せそうに、変態が言う。
「一緒に」となると、またコイツは俺を手離すつもりがないらしい…
それに、奴のものは既にいきり勃っている。
俺なんかに何度も勃起する最悪の変態野郎。
酔っ払ってなくても、この体格差じゃ逃げられないかもしれない…
ならぜってぇ、コイツにヤラれて射精なんかするかっ!
絶対絶対、もう2度とイカない!!
そう固く心に誓ったのに…
「てめぇ…何持ってんだよ…!」
奴の手に握られたモノ。
「知ってる?コレ、オナニー大好きな聖の為に用意したんだよ…」
それはアダルト雑誌に良く載っているオナホール…
「ふざけんなっ……!ふざけんなよっ畜生……っ!!」
ってか、オナニー大好きってなんだ?!
人の部屋盗撮しといて、なんて言い草だっ!!
動かない体で、必死に這いずる。
部屋の出入り口は男の背にある。
床に敷かれた布から、フローリングの床へと這う。
「大切な聖に、いっぱい気持ち良くなって貰おうと思って、この他にも沢山買ったんだよ?評判がいいやつは片っ端ね?」
「最…!低っ…!死ねっ…」
有り余る金を何処に使ってやがるこのグズ野郎!
恵まれない人達に寄付しやがれ!
身体が思うように動かない上、直ぐに背が壁に到達し、逃げ場はないと絶望する。
「ぅ……うう……」
本当にコイツは神様の最高級の失敗作だ。
少しでもこいつに好意をもった自分を呪い殺したい。
裸に剥かれた下肢を、今更ながら隠して膝を抱え込む。
「可愛い!恥ずかしいの?ふふ…」
駄目だもう。拒絶の意思はちっとも通じない。
奴が立ち上がり、俺へと近づく。
「ぁ…ぁあ…」
全裸の勃起した男に見下ろされる恐怖感。
「聖、俺はね…」
ハァハァと興奮した目で見つめられる。
「聖、キミがいなければ死んでしまう…。君が俺の生き甲斐なんだ……」
うわぁ!!!!ぎっも゛っい゛!!どうしよう!!!
「さぁ、聖、一緒に気持ち良くなろうね?」
「ぅぁあ゛っ!!」
両足を引かれ、布団の上に戻される。
その手荒な仕草には興奮は感じられても、愛情など感じるものではない。
「一晩中…夏休み中、ずぅっと気持ち良くしてあげる」
再び尻に感じる硬い感触。
「いやだっ……っ!!いやだぁああっ……!!」
伸し掛かってくる男と、絶望と恐怖のせいで、目の前が暗くなっていった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
12 / 24