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後悔した夏の日17【スカトロ注意】
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雨戸を締め切り、外の世界と遮断された部屋。
『撮るなぁ……っ!』
薄暗い部屋に、オレンジ色のぼんやりとした室内灯…
『やだぁあ……やめろっ……!!』
食事も、射精も、排泄までも、全てを管理されている。
服を着ることも許されない。
クーラーの風除けのためにタオルケットを羽織り、部屋から出ることのできない長さの鎖と、手錠に囚われている。
『聖、そんなに暴れると危険だよ…』
部屋の片隅にあるテレビから流れる動画。
無慈悲な行為を繰り返し映し出す…
『無理だ…無理ぃぃい!!!』
右手首と右足首、左手首と左足首をそれぞれ拘束された自分。
四つん這いなのに、膝をつくことは許されず、股の間から顔が見えるように固定された画面越しの自分が、泣きじゃくりながら許しを請いでいた。
こんな生活が、一体何日続いているのか…
今ではもうわからなくなっていた。
最初の段階で意識が朦朧としていた。
時間の感覚は最初からなかった。
『ごめんなざい…許して…嫌だぁあ゛!!』
無様に這い蹲り、男の陵辱に耐える自分が悲鳴をあげる。
俺が監禁されているこの部屋が、男の部屋なのであれば、ここは4階の角部屋になるのだろう。
そしてこの部屋が、本来俺が住んでいた部屋になる。
大声を出せば助けを呼べるだろうか?
隣や外に聞こえなくても、上下階の人には祈りが通じるだろうか。
『うわぁぁあああ!!』
一度意を決して息を吸い込む。
喉が震えるだけで声が出なかった。
『ごめ…なざ……お願…うぐっ…うぁあ……』
許しを請う画面越しの自分が、逃走に失敗した時の代償を物語っている。
深い、深い溜息を吐く。
部屋に貼られた俺の写真は、天井まで達していた。
『んひぃぃ……ひぃうっ…!!』
最初にこの部屋に連れてこられた時にはなかった、肌色の写真。
今ではここに監禁されてから撮られたものが殆どをしめる。
しかも全て情事の最中の写真だ…
『だめだ…!ほんとっ……もう、せんぱっ……』
行為の最中のもの、卑猥なポーズを強制させられたもの。
意識を失っている間にも、これでもかと言わんばかりに様々なアングルで撮られている。
『ひぃーーーーっ…………!!!!』
流れっ放しの動画から、悲痛な叫び声が放たれる。
この動画は、俺がここに来て初めて排泄を強要された時のものた。
『ほら頑張って…?もう少し入るだろう?』
それも逃げ出そうとして捕まり、罰として無理矢理排泄を促す液体を入れられている。
『凄い…随分我慢しているね?ご褒美にいいものをあげよう…!』
不自然に膨れた腹。
初めての浣腸なのに、容赦なく入れられた液体。
見ていられなくて画面から目を逸らしても、あの時の記憶は鮮明に残っている。
恥ずかしさも、痛みも、苦しみも。
『ひぁあ……!!!やめっ……お願ぁあっ………あああ!!!』
乳頭と、股間のモノの線端につけられるローター。
容赦なくテープで固定される。
『ひぃぃん!!ひぃぃいいいっ!!!』
胸と股間につけられた3つのローターが動き出す。
無慈悲な機械音が、保とうとしているプライドを、ズタズタに切り裂いてくる。
男の眼前で、動画に撮られながら強制的に排泄をさせられる恥辱に加えて、与えられる快楽が輪にかけて屈辱を与えてくる。
『ぁあ゛……うぐぅ……』
動物のように四つん這いにされ、半ば立ったまま排泄を強要されようとしている。
引かれたブルーシートに、青いポリバケツ。
初めての排泄シーンを派手に撮りたいという男の嗜好で、俺の顔と後肛にはライトが当てられていた。
隠すことも、逃げることも出来ない。
『見ないでぇ……!!撮るなぁぁあ……!!!』
泣き叫び許しを請う声の間に、限界を知らせる破裂音が頻発する。
『もぉっ……もぉやだぁっ…ぁああああああ!!!』
ビチャビチャと響く派手な音。
置かれた青いバケツなどなんの意味もなかった。
飛び散る排泄物と、カメラ越しに聞こえる嬉しそうにはしゃぐ男の声。
排泄の瞬間、胸と股間に付けられたローターのスイッチを『強』にされ、あろう事か汚物を撒き散らしながら絶頂を迎えていた。
『はぁぁあぅっ……!!ぅぅうゔゔぅぅ……』
泣きながら全てをぶちまけた俺の姿を見て、男は手を叩いて喜んだ。
耳を塞ぎ聞かないようにしても、歓喜する奴の声は恐ろしい程鮮明に聞こえた。
『聖はお漏らししながらイッたんだね!気に入ってくれてよかったよ…!!』
男の笑い声が不快なまでに部屋に響く。
『もおやだぁ……!!やだぁ……!!』
その後何度も液体を入れられ、出る液が透明になるまで繰り返された。
『許しでぇえ……!!ごめんなさ……!!ごめんなざいぃいい……!!』
自分の悲鳴が、逃げる気力どころか生きる気力すら奪っていく。
囚われていることも、束縛されていることも、今行われている行為全ても、いつかは感覚が麻痺し、慣れてしまうのだろうか……
『ごめ…なざ……も、逃げないから……』
滑稽なほどあられもない姿で懇願する自分が、涙を流してカメラ越しに見つめてくる。
『もっ…許しっ……』
逃げた罰を与えられながら、それでも画面の自分は訴える。
『たす…け…て…』
嗚咽を上げ続ける動画の中の自分が、まっすぐ俺を見つめてくる。
「俺だって……」
思わず返した言葉が、妙に虚しく部屋に響いた
「俺だって、もうここにはいたくない…!」
逃げようとしたことへの代償が、どれ程残酷だったか充分理解していた。
それでも、もう耐えられないと思った。
感覚が麻痺していくのが何よりも怖い。
部屋を見渡す。
何か、何か逃げれる手がかりはないのだろうか…。
このままでは自分が自分でなくなってしまう。
天と地程、ガラリとかわってしまった生活。
狂ってしまいそうだった。
いや既にもう狂ってしまっているのかもしれない。
「もう嫌だ…これ以上は…」
ろくに食べていないせいで思うように動かない身体を鞭打って、起き上がる。
―――この日、はいつもと何かが違うような気がした。
男か俺を置いて出かけることは多々あること、だけれど、今日は何かが違う。
キャビネットの上に積み重なれた本…
あの日、図書館で借りた本だ。
「……ぁ……」
その本の上に、鍵があった。
風呂に入る時だけ唯一外される手錠。
そこにあるその鍵は、その時の記憶した鍵とよく酷似している。
逃げることも、助けを求めることも不可能なのではと思った時に訪れた僅かな希望。
あの男は出かけている。
確かに、数刻前この部屋から出て行った。
玄関の扉の音も聞こえた筈だ。
「この鍵って………まさか………」
言葉にした途端、全身に電気が走る。
逃げたい。
解放されたい。
もうここにはいたくない。
―――動画の中では、未だ自分は泣き叫び、必死に許しを請いでいた。
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