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青春って高校生の特権だよね?
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朝起きると勃っていた。
いわゆる朝勃ちというやつだが、いかんせん自分で収めるのはあまり好きじゃない。どうしたものかと思考し、そういえばと思い出す。ここがどこだか。
自分がゲイだと気づいたのはいつだったか、正確なことは覚えていないが、気づいたら男の人が好きだった。そして自分はいつも受け入れる方。
それはきっと自分の容姿と関係しているのだと思う。
白い肌に真っ黒な黒髪、いまにも零れ落ちそうな黒目はいつもうるうるして、身長は159cm。あと一㎝で160㎝だけど、その一㎝ないだけでけっこうの男がぐっとくるらしい。
いわゆる女顔で女みたいな身長の自分は極めて自然に女側になった。
嫌だと感じたことはない。
むしろウェルカムだ。
何度も夢みたこの学校、パンフレット見てから胸が高鳴ってしょうがない
頭は良くも悪くもなかったから必死に勉強した、全ては学校に入るために
周りのやつらは「お前みたいなホモ野朗が進学高校行けるわけがない」と鼻で笑った。その中には同じく受ける奴もいた。
だけど同じ中学から自分以外はみんな不合格。その4月僕は堂々と校門を跨いだ
あいつらと僕じゃ覚悟が違う
だって僕の場合性春がかかってるんだもん。
ねぇ知ってる?男はえっちなこと考えると馬鹿になるんだよ?
寝起きのぼんやりとした頭が段々冴えてくる。
今日も僕のレーダーはびんびん。バリ3状態。
寝るときは服を着ないタイプだからそこらへんに落ちてるタオルを巻いて窓を開ける
あたたかな日が差してきもちいい。
勃つのは収まったけど、ムラムラは収まらない。
てばやくクリーニングに出した制服を着て、鏡で乱れた髪を整える
はやる気持を抑えつつ、持ち物チェック。教科書、ふでばこ、お菓子。あぁ重要な物を忘れていた
「やばば・・・昨日使いきっちゃったけ・・・まぁいいや。大和にもらおう」
大和、とこんな快適な朝を不快にする単語を出してしまい、さっさと部屋を出て階段を駆け下りる。エントランスを出ると目の前には大きい学校、次々に生徒たちが吸い込まれていく。
「さ~て朝ご飯食べに行こうっと・・・まっててね僕のドウテイ君たちっ」
海辺港16歳。ゲイでネコで童貞大好きのビッチです。
こうして僕の朝が始まる。ご飯はそこらへんに沢山いるから食べ放題。でも、ちゃんと選べなきゃ朝からこってり系はダメダメ。なるべくえっちとか嫌ってそうな、いかにも優等生で結婚してからえっちって考えの堅物くん
びびっと港印の童貞レーダー(特許出願中)が反応する。目の前にいる、メガネで顔にちらちらニキビ跡が残ってるけど、清潔感のある、うん。超好み。
朝ごはんはこれにしようっと
目をぱちぱちさせてうるうる見えるようにする、顔の角度は斜め32度、ちょっと見上げる感じで、弱い感じに
さっそうと歩いていく袖を着かんでひっぱる
清楚メガネは一瞬嫌そうな顔をして振り返ると、ぱっと顔が赤くなる
そりゃそ~だよ。僕かわいいもん。
そんな僕がせいいっぱいの猫なで声で、小さく呟く
「あのっ・・・ちょっと聞きたいことがあるんですが」
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