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「‥‥青峰て全身黒いんだな」
「‥‥」
上半身なんて見られたって相手が火神以外だったら別に恥ずかしくもなんともない。
だけど火神だからこそ、恥ずかし過ぎて何も言えなくなってしまった。
度々硬直する青峰に火神は少し怪訝そうにするも、今度はベットの上にすとんと腰をおろした。
「‥着替えれねーんだけど。」
「は?」
「‥繊細なんだよ、俺は。」
「は?青峰が?はははっ、おもしれー!」
火神のつぼに入ったのかそれからずっと腹を抱えて笑っている。
なんだか、火神相手に意識しまくっている自分にとうの火神は俺に対して何も思っていないように見える。
そう思うとふつふつと苛々が湧いてきた。
スパン
と良い音が鳴り響く。
それは青峰が火神の頭を平手で叩いた音だ。
「いって~‥何すんだよ!青峰!」
「うっせぇな!てめぇがゲラゲラ笑うからイライラしてきたんだよ!」
「はぁ!?」
イライラしていると言うもんだからぱっと青峰の方を見れば表情はさほど怒っている様には見えなかった。
それからじっと見据えていれば青峰の視線とぶつかる。
視線を逸らさない火神に青峰が、かぁと顔を赤らめ先に視線を逸らした。
そんな行動にやっと青峰が自分に対して意識していることに気付いた。
「ふーん、青峰って結構可愛いとこあんだなぁ」
「うっせぇバ火神!」
「んだとっ、アホ峰!」
「てかさー」
「あ?」
「お前体調悪ぃって言ってたのになんで着替えようとしてんだ?」
部屋の隅っこで、仕方なく背中向けて着替え始めた青峰に火神がそう問いかける。
「体調悪ぃって言ってもそこまで熱も出てねーし、家ん中でダラダラしてんのも余計だるいし、さつきがお前連れてきたからストバスでもしようかなって思ったから着替えてんだけど?」
「はぁ!?ふざけんな!体調悪い時は家で安静するもんなんだよ!」
次はズボンを履き替えようとしている矢先そういって立ち上がった火神が着替えのズボンを引っ張ってきた。
「なにすんだ!?やめろ!」
「はかさねー!」
スウェットを既に脱いでいるのに着替えのズボンを引っ張っられ取られてしまいボクサーパンツが丸見えである。
「おまえっ、恥ずかしぃーから早くそれ返せ!」
「うっせぇ??青峰こそそのスウェットもっかい履いたら良いじゃねぇーか??」
お互い、やいのやいの言い合いながら青峰のズボンを取り合いしていれば、いきなりバンッと部屋のドアが開いた。
「青峰っちー!お見舞い来たっ‥‥‥‥って、ちょっ??何してんスか?二人共??桃っち入って来ちゃダメっス??」
「え~なになに‥‥‥って二人共何してんのよー????えっちー??」
終わったな、と目で合図をしてきた青峰に火神はこくんと頷いた。
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