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甘い関係
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(※校3設定 火神と青峰は付き合ってます)
am 10:00
「オイ荷物はこれだけかよ?」
高1からの恒例行事の様に夏休みが始まれば青峰は荷物を持って夏休みが終わるまでの数ヶ月、火神の家に泊まりやって来る。
今年はお互い受験生でもあるが、火神も青峰もアメリカの大学が決まっている為そこまで受験勉強に必死になる必要はない。
いつもの様に堂々と家にあがる青峰はリビングに重い荷物を放り投げひと息ついてソファでくつろいでいる。
「自分の荷物なんだからちょっとは整理しろよ」と火神が声をかけるものの聞く耳を持たない。
溜息をつきながらも火神がテキパキと荷物を整理していくのはいつものこと。
「ほら、下着と寝間着。後で寝室に持ってけよ」
そういって何着かの下着と寝間着をソファで寝転び出した青峰に放り投げる。
「わーった、わーった。」と空返事をする青峰に火神はまたハァと溜息を零す。
「なぁ火神ぃ?」
「なんだよ?」
「今日、買い物行かねーか?」
「‥‥別に良いけどお前、この後黄瀬と黒子と約束してたの忘れてるだろ。」
「あ。」
「あいつらにも言っとくわ、買い物行こうて」
何を思ったのかショッピングに誘われたのは良かったが黄瀬と黒子と約束があるのをすっかり忘れていたようだ。
am 11:30
「こっちっス、こっちー!」
ブンブンと遠くの方から大きく手を振る黄瀬に最初に気付いたのは火神だった。
約束の場所で、黄瀬を見つけた火神は駆け寄って行った。
そんな火神に青峰は小さく舌打ちした。
「相変わらず気が短いですね、青峰君。」
「う、わっテツ‼︎お前も相変わらず急に現れんのやめろよな!」
「いえ、火神君が黄瀬君に気付く前から君達の後ろに居ましたけど。」
「あー‥‥悪ぃ悪ぃ。」
凄く傷つきましたよ、と冗談なのか否か黒子は苦笑いを浮かべスタスタと青峰を追い越した。
それから、駅付近のデパートの洋服の専門店で四人は各自好みの服を選んでいた。
何やら気にいった服を見つけた火神が一度、試着をしようと試着室に入ろうとすれば青峰がそれを止めた。
「‥なに?」
「なにじゃねぇ、こっち先着てみろ」
火神と青峰が付き合っているのを随分前から知っていた黄瀬と黒子。
滅多に人の服を選んだりしない青峰が火神に試着しろと懇願していたのを二人は何も言わずじっと見据えていた。
「ホモカップルってバレバレじゃないっスかねぇあれは。」
「まぁ、あの二人だし仕方ないですよ黄瀬君。」
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