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「高1…年下…え…」
なんだこの反応は…
そんなに俺は高校生に見えないのだろうか。でもそんなのはお互い様だ。この人も大学生に見えない。まあわざわざそんなこと本人に言う気はないが。
「水瀬さん。ここにいても仕方ないので日枝流荘に向かいましょう。少し歩きますよ。」
「あ、はい!」
街の案内はしない。面倒だから。
俺が歩き始めると水瀬もその後ろに着いてきた。鞄の紐をぎゅっと掴みながらキョロキョロと歩いている。俺は少しだけ歩くスピードを遅くし日枝流荘まで歩いた。
「あの!」
「なんですか。」
「えっと、理人さんから聞いたんですが日枝流荘には他に三人の方が住んでると聞いたんですが。」
「そうですよ。」
あそこには俺と理人さんの他に変人美容師と堅物医者、そして素晴らしい兄さんが住んでいる。
俺の返答に水瀬さんが困っているのはわかっている。本当は説明するべきなんだろうが兄さん以外の二人はあまりいい印象を抱いてないので説明しない方がいいという俺なりの優しさだ。先入観を植えつけるのはよくない。
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